泣きたい夜に泣いてしまった話

何をしているんだろう。

そう思って、私は私を傷付けていることに気が付き、息を吐けなくなった。

泣いてしまいたいと思った。

愛が消え、寂しく、苦しく、私は少しづつ小さくなっていった。

 

私は人前でしか強くなれない。

けれど、強い私が好きだから、私は一人の私を傷付ける。

弱っている私に追い打ちをかける。

 

愛と共に歩んでいきたかった。

これからの愛の形を知りたかった。

 

睡眠導入のBGMを流しても眠れない。

睡眠薬を飲んでいるのに冴えている頭。

 

やっぱり私は、まだ、大丈夫じゃないんだ。

 

また無理をするのか。

意外と上手くいくのか。

 

助けてくれなかった人達。

助けようとしてくれた人達。

 

いつも思い浮かぶのは、してくれなかった人達。

 

いつでも何か小さな幸せを見つける度に連絡していたこと。

嫌なことがあっても次会う予定を楽しみに乗り切っていたこと。

言葉が透き通っていて、大好きだった。

 

この世界は、あまりにも私にとって辛い。

 

思い出さないようにして、蓋をして。

ふと、その蓋が外れて私は泣いてしまった。